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Re: リシンの双性イオン

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なし Re: リシンの双性イオン

msg# 1.4.1
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/12/7 20:49
ゲスト 
Yusuke 様

アルキル基の効果は「電子供与性」です。超共役は「なぜアルキル基は電子供与性なのか」という問に対する標準的な説明の方法です。成り立つとか成り立たないとかいうことではありません。

私は一般的な共役という考え方と同様に超共役という考え方の有効性を認めないものではありませんが、多分にご都合主義的な考え方だと思っています。共役という概念ですらご都合主義的な側面があるので、ましてや超共役については、ということです。便利ですけれどね。

ベンゼン環にアルキル基が付いた時の反応性の変化とか、カチオンやラジカルの安定化に対する効果とか、超共役(とその結果である電子供与性)で説明できる現象もあります。しかし、どのような場合でもアルキル基の効果が超共役だけで説明できるわけではありません。特にアミンの塩基性に対するアルキル基の置換基効果は複雑です。例えば

アミン   pKa
NH3   9.25
MeNH2  10.62
Me2NH  10.77
Me3N  9.80

です。最初はメチル基の電子供与性で説明できますが、置換数が多くなるとメチル基の疎水性が効いてくるからであるとされています。本当かどうかは誰も知りません。

そういうわけですから、未知の系に対して、アルキル基が付けば塩基性が上がると単純に結論できないのです。

 公孫硫
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