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(1397) 理科を楽しむ
イルカ
2003/05/29(木) 00:45

イルカです。
 科学の心・手法についてひとりの少女を紹介しましょう。

 私の町は人口10万そこそこの小さな町ですが、そには科学センターという教育委員会直属の全国でも珍しい組織があります。
 小中学生や市民への科学の啓蒙・教育の支援組織です。その活動のひとつに理科指導員というシステムがあります。講座を開いたり自由研究の指導をしたり、そこに私のような一般市民を含む50名ほどがボランティアとして名前を連ねています。(私は小学生対象の理科実験クラブ、ほかに科学工作、科学実験、天文、岩石、貝、昆虫、コンピューター・・・など)
 その一方で、異なる学校の理科教師(理科以外の先生も参加されています)、一般市民との交流の場であり、相互研鑚の場にもなっています。

 毎年秋の、サイエンス山口にはたくさんの研究発表や工作が私たちの町から出品されますが、高校1年の一人の少女が1998年5月にアメリカ合衆国テキサス州で開催された第49 回国際科学技術博覧会で地球・宇宙化学部門で総合3位を取得してきました。

 http://www.isef.jp/newsletter/no6.pdf の6ページに彼女の寄稿した作文があります。その中で彼女は、「自由研究の大部分は、研究内容が記録で終わっているように思えます。しかし、研究と言うのは、これらの公知の事実から、『なぜそうなのか?』と言うことを科学的、実験的に検証し明らかにして始めて『研究』と言われます。」と言っています。

 コツコツと資料やデータを集めるのは根気さえあれば誰にでもできるでしょう。単に知識を深めるのは本やテレビでいくらでも可能です。
 しかし、「『なぜそうなのか?』と言うことを科学的、実験的に検証し明らか」にするのは、本当の意味での科学を知っていなければできないのです。
 高校生で彼女は大学の教授と共同で研究をしていました。科学という世界は年齢・地位とは無縁の世界です。科学において知識は単なる道具にしか過ぎません。

 先日からの話題を拝見させていただいていて、ふと彼女のことを思い出していました。

 私は理科が大好きです。なぜかって、「なぜっ?と感じたことを筋道を立てて、試したり考えていけば答えが見つかるからです。」(どうしても見つからない時もありますけど)。自力でそれを見つけた時、あるいは予測したことが正解だった時・・その喜びを知っているかいないか?それが理科好きとそうでない人の違いかもしれませんね。

 私が、テーマにもよりますが、答えを直接書くことが少ない(書いても道筋も示すようにしている)のは自分で見つけた時の喜びを奪ってしまいたくないからです。そして、その方法を自分のものにしてほしいからです。

 そして、それこそがこの掲示板の目的だからです。

               イルカ




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