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(1432) 澱粉の人工合成
粒子
2004年09月03日(金) 20時29分

澱粉の人工合成は、可能なのか?
また、不可能なら、障壁となっている技術とは
なんなのか?
澱粉の人工合成が成功したら、食料問題も解決
するとおもうのですが。



(1433)  (Re:1432)
Re:澱粉の人工合成
王仁
2004年09月03日(金) 21時34分

粒子さん、みなさん はじめまして。王仁といいます。

>澱粉の人工合成が成功したら、食料問題も解決
>するとおもうのですが。

 合成技術の有無だけではだめです。それを農業による澱粉の生産よりも安価に(つまり容易に)行えるようになる必要があります。でなければ現在の方式(植物が光合成で生産したものを採取する)が継続されるでしょう。また、植物の種類によって澱粉といっても色々と性質が異なりますので、餌としてならともかく、食事として摂取するには澱粉1種類だけの製法では不十分でしょう。

 技術革新の結果、ジャガイモや米を作るよりも安価に各種の澱粉を生産することが可能になったとします。食糧は増産できても、従来方式による澱粉生産者(農業従事者)の中には廃業や失業といった人も出てくるでしょうからその方面の対策が必要になります。


 ええと、何が言いたかったかというと、化学主体のこの場ではあるのですが、食糧問題解決のためには、澱粉合成技術だけでなく、それを安定して運用できる社会基盤が必要になるということです。シュメール人以来5000年にわたって続いてきた農耕を基盤とした文明を改革することになるのですから、それこそSFが何本も書けるほどの大改革になることでしょう。  ちょっと、怖い気もします。



(1434)  (Re:1432)
Re: 澱粉の人工合成
Quita
2004年09月03日(金) 22時36分

粒子さん、こんにちは。

>澱粉の人工合成は、可能なのか?
>また、不可能なら、障壁となっている技術とは
>なんなのか?
>澱粉の人工合成が成功したら、食料問題も解決
>するとおもうのですが。

 確信は持てませんが、たぶんグルコースを合成し、それを重合させて澱粉にすることは技術的にはおそらく可能だと思います。

 しかし、問題点としては以下のようなことが考えられます。

(1)純粋化学的には興味があっても、実際に工業的に生産しようとするとコストが合わない。特に重要な食料として口に入るものなら、危険な副生成物を徹底的に排除する必要がある。
(2)仮に(1)の問題が解決したとすると、今度は重要な食料が少数の企業に握られることになり、それもまた問題。
(3)そもそも、農業は単に食料生産の役割だけでなく、他にも多くの役割がある。

                Quita/北村尚巳@岡谷



(1440)  (Re:1432)
Re:澱粉の人工合成
柏屋つぶあん
2004年09月06日(月) 21時27分

>澱粉の人工合成が成功したら、食料問題も解決
>するとおもうのですが。

栄養学的に、蛋白質や脂質、ミネラル類、ビタミン等も必要です。加えて、先進国辺りが穀類を消費して肉類を生産しているといった食の偏りとか、人口増加とか、種々問題はありますので、澱粉の合成だけで解決できるほど事はそれほど単純ではありません。



(1442)  (Re:1432)
Re:澱粉の人工合成
yhiro
2004年09月07日(火) 21時33分

粒子さん こんにちは

>澱粉の人工合成は、可能なのか?
(中略)
>澱粉の人工合成が成功したら、食料問題も解決
>するとおもうのですが。

澱粉の人工合成って原料は何?それに合成する時のエネルギー源は?
やっぱり石油からでしょうね。それでは限りある化石燃料を食いつぶすだけでは?…、せっかく今の農業で、太陽エネルギーを利用して空気中の二酸化炭素を減らしているのに、それに水を差すようなことを考えるのは…。
と、ここまで考えて粒子さんの考えは少し違うかもしれないと思いつきました。秋になって稲を収穫すると、その後の稲藁は焼却されていまいます。そのほかの農作物でも、食べる以外の部分は捨てられてしまいます。だったら、その部分のセルロースを分解して澱粉に合成できたら?。これが微生物の助けを借りて(他のエネルギーを使わずに)実現できれば、かなり有望な産業になるのではないでしょうか。
#従来の農業に依存し、その規模を越えることもないわけですから、既存の農業を脅かす心配もないでしょう。
#澱粉ではなくアルコールにして、燃料に使うというのはもう実用されていたのかな?

Yamamoto Hirotoshi





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