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(129) アクリル系の重合度制御
ちょちょろ
2006年12月14日(木) 01時18分

以前アクリル系の懸濁重合で分子量を制御できる添加剤があると聞きました。確か硫黄化合物だったような気がしますが記憶が定かではありません。どなたかご存知無いでしょうか?反応機構はラジカルとラップするのでしょうか?それともターミナルを修飾するのでしょうか?よろしくお願いいたします。



(132)  (Re:129)
Re:アクリル系の重合度制御
公孫硫
2006年12月14日(木) 15時22分

ちょちょろ 様、【高分子】へようこそ

>以前アクリル系の懸濁重合で分子量を制御できる添加剤があると聞きました。確か硫黄化合物だったような気がしますが記憶が定かではありません。

別にアクリル系に限ったことではありませんし、乳化重合に限ったことでもありませんが、チオール(R-SH)あるいはジスルフィド(R-S-S-R)はラジカル重合でポリマーの重合度を低下させます。機構はラジカル連鎖移動によるものです。Polymer Handbookなどを見れば連鎖移動定数が分かりますから、連鎖移動の式(ラジカル重合の本を見れば必ず載っています)を使って、何をどの程度加えれば重合度がどの程度になるか推定できるはずです。ただし、乳化重合の場合はラジカルの分布が均一ではないので、もしかしたら連鎖移動の式がそのままは適用できないかもしれません(分子量が低下すること自体は変わりませんけれども)。

なお、分子量を上げたいのであれば、少量の架橋性モノマーを加えます。この場合も、乳化重合でどの程度効果があるかはよく分かりません。溶液重合ですと非常に効果的なんですけれど。

 公孫硫



(133)  (Re:132)
Re:アクリル系の重合度制御
ちょちょろ
2006年12月14日(木) 22時09分

>ちょちょろ 様、【高分子】へようこそ
>
>>以前アクリル系の懸濁重合で分子量を制御できる添加剤があると聞きました。確か硫黄化合物だったような気がしますが記憶が定かではありません。
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>別にアクリル系に限ったことではありませんし、乳化重合に限ったことでもありませんが、チオール(R-SH)あるいはジスルフィド(R-S-S-R)はラジカル重合でポリマーの重合度を低下させます。機構はラジカル連鎖移動によるものです。Polymer Handbookなどを見れば連鎖移動定数が分かりますから、連鎖移動の式(ラジカル重合の本を見れば必ず載っています)を使って、何をどの程度加えれば重合度がどの程度になるか推定できるはずです。ただし、乳化重合の場合はラジカルの分布が均一ではないので、もしかしたら連鎖移動の式がそのままは適用できないかもしれません(分子量が低下すること自体は変わりませんけれども)。
>
>なお、分子量を上げたいのであれば、少量の架橋性モノマーを加えます。この場合も、乳化重合でどの程度効果があるかはよく分かりません。溶液重合ですと非常に効果的なんですけれど。
>
> 公孫硫

ありがとうございました。





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