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(343) 土壌埋め戻し材に廃棄物を混ぜて出荷−石原産業
伊豆倉 正敏
2005年10月30日(日) 20時20分

 みなさん今晩は、

 前から読売新聞やテレビニュースなどで情報が断片的に流れていたのですが、複数の記事・報道・ネットニュースからからまとめてみました。
 少し情報が錯綜していますが、複数の情報をまとめると次の経緯のようです。

 1.大手化学メーカー・石原産業
 2.販売品
   土壌埋め戻し材「フェロシルト」
 3.問題になった物質
    使用後に六価クロム等の重金属が検出された。
 4.製造方法等(再生材とのしての認可・検査時)
   酸化チタンの製造工程で出る汚泥を基に製造した土壌埋
  め戻し材。石原産業が1998年から今年4月まで製造し、
  約72万トンが愛知、三重、岐阜県、京都府に出荷された。
 5.手口・事件内容など
   通常時は別の行程廃液の配管を繋いで、他の製品製造時に
  出る廃棄物・廃液をを製品「フェロシルト」に混入させて
 「処分」していた。各地で使用後、六価クロム等の汚染物質が
  検出されたが、立入検査時には原因が分からずそのまま出荷
  され続けていた。
   今日の読売新聞朝刊などによれば検査時には、検査時には
  廃棄物を混入させていた配管を外していたとの事です。


参考記事インターネットでは次、が参考になると思います。
報道ステーション・読売新聞の関連記事

フェロシルト“拡散” 石原産業、把握せず 読売新聞
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/051029_1.htm

>大手化学メーカー・石原産業による土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不正製造問題で、同社が三重県推奨リサイクル製品の認定申請の際、年間の生産予定量を、実際に製造されているフェロシルトの量より3万トン以上も少なく申告していたことが28日、わかった。

(中略)
>フェロシルト 酸化チタンの製造工程で出る汚泥を基に製造した土壌埋め戻し材。石原産業が1998年から今年4月まで製造し、約72万トンが愛知、三重、岐阜県、京都府に出荷された。三重県は2003年、リサイクル製品に認定したが、埋め立てられた各地から有害物質の六価クロムが環境基準を上回って検出され、同社は今年6月、認定を取り下げた。

廃液混入を3度隠ぺい 四日市工場で石原産業 共同通信
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20051017/20051017a4520.html
 
>同県によると、石原産業は03年3月、県のリサイクル認定製品にフェロシルトを申請。県が同年6月に四日市工場を検査した直前、元副工場長(68)が部下に指示し、廃液の配管の位置を申請通りに戻して偽装した。

伊豆倉 正敏
最近の生息域が@nifty内サイエンスフォーラム内「環境掲示板」
http://fsci.nifty.com/
http://bbs.com.nifty.com/mes/cf_wrent/FCHEM_B031
生息域「里の川」WEBフォーラム「河童の隠れ家」か「水環境の談話室」
http://www.juuu-net.gr.jp/river/river.htm
 自分のホームページ「石屋川」
http://homepage1.nifty.com/ishiyagawa/index.htm
最確数法の大腸菌群数の測定器具の改善案
(勤務先では分析はしていますが、開発コストが見合わずに、細菌試験の器具の改善開発はやりません、誰か代わりに「夢」をかなえて下さい。)
http://homepage1.nifty.com/ishiyagawa/saikakusuu.htm



(344)  (Re:343)
Re:土壌埋め戻し材に廃棄物を混ぜて出荷−石原産業
伊豆倉 正敏
2005年10月30日(日) 23時39分

 みなさん今晩は、

 10/30付け関西版読売新聞朝刊より箇条書きで追記します。

・発覚は2004年11月愛知県瀬戸市
 フェロシルトが使われた住宅造成地の近くの川が赤茶色
 になった事から。
・愛知・三重・岐阜・京都の4県27箇所で使用
・消費量約73万トン
・岐阜県土壌 環境基準値の15〜2.8倍の六価クロム
・三重県土壌 環境基準値の最高値で9.2倍の六価クロム
・酸化チタンの製造工程で出る分で作っている分なら問題ない
 (注意 石原産業の言い分)はずだった。
・途中から他の廃液を加えだした。
・三重岐阜両県の立入検査時には、廃液を含まないサンプル
 にすり替えていた。(配管外しも行っていた。)
・2002年12月同じ敷地内の農薬、化学工場などの排水
 を製品に混入させるパイプラインを1500万円で設置
・混入さした廃液は11種類
・未だにどの過程で六価クロムが入ったかは不明
・正規の廃液処理費約14億円を浮かした。
・自主撤去を表明したが、汚染された土壌から浸出した土
 の除去を含め100万トンを上回る汚染土壌の撤去
・除去費用は100億円と試算している。

 石原産業は白色顔料に使われる酸化チタンの製造国内最大手だと書いています。

 汚染土壌の撤去100億円ですむだろうか、「試算値」だし。
 約14億円を浮かした結果がこうなったそうです。
 いったん廃棄物を不法投棄すると、「廃棄物」→雨水等から地下水にしみ込む→流れて今まで汚染物質がなかった土壌を汚染→汚染された土壌も撤去する義務が生じる。
 で、本来の手続で処分していたらなかった「不法投棄周辺汚染土壌」も撤去する必要があります。更に対策が遅れれば遅れるほど汚染水の溶出範囲が広がって想像外のところまで撤去する事になります。最悪の場合、該当敷地を越えて近くの家・マンション・工場・ビル・公共施設の地下まで浸透すると、撤去費用・移転費用に加えて+民事訴訟にもなりかねません。地下水に「流れるな」といっても「相手が自然」流れていきますし。
 今回の事例では14億円浮かしたはずが試算値で100億円。

 産廃処分場から受入を拒否されているそうです。

伊豆倉 正敏
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(395)  (Re:344)
Re:土壌埋め戻し材に廃棄物を混ぜて出荷−石原産業
伊豆倉 正敏
2005年11月08日(火) 21時31分

 みなさん今晩は、

 もうニュース番組などで報道されていますので、クロスチェックの必要はないと思います。

 土壌埋め戻し材不正処理、石原産業の本社・工場捜索(読売新聞)

http://newsflash.nifty.com/search?action=1&func=2&article_id=tk__yomiuri_20051108i102&csvname=2107473979

>大手化学メーカー「石原産業」による土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不正処理問題で、三重県警は8日午前、廃棄物処理法違反(委託基準違反)の疑いで、大阪市の石原産業本社と三重県四日市市の同社四日市工場の捜索に乗り出した。


 故意か過失かで書き分けるつもりですが、故意のようです。
 その他のニュースを更にまとめようとしても情報が錯綜しています。

・工場長の言い分
 他の廃液を混入さした量出荷した量は、全て月報で報告した。
 社長や役員も毎月報告したから知っているはずだ。
・社長の言い分
 そんな書類見た事がない。工場長が勝手にやった。

 どちらがホントなのでしょう?
 よくあるパターンの責任のなすりつけあい。
 少なくても工場長は故意に排水を添加して処分した事は認めいるそうです。

・石原産業としての言い分「フェロシルト」とは土壌改良
 材という製品で、産業廃棄物ではない。
・本日11/08付読売新聞夕刊では、「フェロシルト」
 を中部国際空港の造成に売却予定だったけれど、結局
 売れなかったとの事。

 もし中部国際空港の埋め立てに全量が使われていたら、恐らく空港を止めて土壌調査をする自体もも土壌の入れ換えもできないので、完全犯罪が成立していたかもしれません。


 P.S.別ツリーですが、太陽光発電の使用開始日、手続の関係で延期になっています。初日は恐らく、昼頃〜日陰(2005年の普及型では、曇りどころか小雨でも、直射日光ではなくて青空からの空の反射光でも発電できる。)のデーターになるので、「1日の発電値」になりません。(朝時間帯の西日ねらい)2日目−1日目でその日の天候の「1日の発電量」になるのでその時に報告します。

伊豆倉 正敏
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(733)  (Re:395)
Re:土壌埋め戻し材に廃棄物を混ぜて出荷−石原産業
伊豆倉 正敏
2006年11月07日(火) 23時42分

みなさん今晩は、過去ログにあったのですね。
 
 不謹慎な書き方ながら、公害や環境関係の資格試験の学習をしたり、関連本を読んだりした方なら、石原産業と聞いてまたかと思うかもしれません。

 県で許可された、廃棄物のリサイクル土壌埋め戻し材「フェロシルト」に、許可時は認められていた製法ではなくて、廃棄物を混ぜて(初めから計画していたという疑いも出てきているそうですが−昨日のテレビ報道)、産業廃棄物の不法投棄どころか「製品」として出荷して、六価クロム等色々な有害物質が見つかり、土壌埋め立てをした先の各都道府県で土壌にしみ出して土壌汚染まで引き起こした事件で逮捕者が出ました。

【尾張】−中日新聞
フェロシルト、怒る瀬戸市民
石原産業元副工場長逮捕
http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20061107/lcl_____ach_____008.shtml

7割に有害廃液を不正混入−神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/kyodonews/news/0000158732.shtml

引用は神戸新聞より
>石原産業(大阪市)による土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で、同社が製造したフェロシルトのうち、約7割に有害物質を含む工場廃液が不正に混入されていたことが5日、三重県警などの合同捜査本部の調べで分かった。

中略

> 調べでは、同社は1998年にフェロシルトの生産を始め、2005年4月までに計約77万トンを生産。うち50数万トンに最大で約10種類の有害な廃液が混ぜられていた。

 前科として、水質汚濁防止法がなかった時代(なので排水基準という概念がなかったころ)に、「石原産業事件」という事件を起こしているので、妙に印象に残っている方もおられるかもしれません。

 石原産業事件は、はしょって書くと、
 当時排水基準がなかった状態で廃硫酸の廃液垂れ流しが発覚、その後紆余曲折があり、最終的になぜか海上保安庁が、当時の水産資源法(魚の大量死)と港則法(船の腐食)という理由で告発するという、初期の公害問題の事例で出てくる有名な話です。

ネットで見たいなら
トップページ > 地域資料コーナー > 地域ミニ展示 > 16
海のGメン 田尻宗昭展 
http://www.milai.pref.mie.jp/mie-lib/data/mini/tajiri/tajiri.html
がおすめかと存じます。

 更に、大気汚染で、四日市ぜんそくの被告6企業の内の一つで、もう1回出てきて、時系列で書いてある本だと両方(排水と大気)の裁判を含めて何度も出てくるという印象が有るという変わった記録のある企業です。

参考 石原産業 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E7%94%A3%E6%A5%AD

 柔らかくて、気を楽にした内容でみたい方は、EICネットの好評連載企画の
EICネット[H教授の環境行政時評 (第35講 その1)]
http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h051201_1.html
が教授と、Aさんとの対談形式で読みやすいかもしれません。
(このシリーズは結構はまります。)

伊豆倉 正敏
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